口の中は「温度」「水分」「栄養」と、バイキンの繁殖に最適の培養器と同じです。だから、口の中全体では、何十億というバイキンが生息しているのです。
このバイキンは口の中にまんべんなく住んでいるのではなく、「歯垢(プラーク)」に住んでいます

だから、「歯垢(プラーク)」を無くすれば良いのですが、プラークは歯のデコボコした、磨きにくいところにばかりに残っています。プラークを取り去るには、歯ブラシで届かないところは歯間ブラシなどの補助用品も利用して、1日1回は丁寧な歯磨きを心がけることが大切です。

   
どんな歯ブラシが良いのかな?
厚生労働省が出している「歯口清掃指導の手引き」の中で、「歯ブラシの選択基準」として示されているのは以下の基準です。
 

(1)大きすぎない (刷毛の長さ10mm以上、短辺10mm以下、長辺30mm以下)

  (2)刷毛は乾燥しやすく、適当な強度と弾性を持ち、先端が鋭くなく、毛束の感覚が適当
  (3)植毛部の形態はストレート型
補助用品には、どんなものがありますか。
(1)歯間ブラシ
  (2)デンンタルフロス
  (3)シングルタフトブラシ
  (4)義歯用ブラシ
どう使えばプラークを取り去ることが出来るのでしょうか。
何処からどのように清掃するか?の手順を決めておけば磨き残しがなくなります
始めは、口中清掃のプロに歯肉縁上下の歯石・プラークを除去して貰い、清掃方法の相談をした方が良いでしょう。
そして、そのきれいな歯の状態・感触を記憶しておくのです。
丁寧なブラッシングは、1日1回でよく、他の食後のブラッシングは普通にすればよいのです。
 
(1) それぞれの歯の形に合わせて比較的軟らかいブラシの毛先を清掃面に直角に当て、強すぎないように往復させます。
(2) どうしても毛先が届かない歯の根本部分は、歯間ブラシで清掃します。
(3) 歯間の細い隙間はデンタルフロスで清掃します。
(4) 歯の後ろの面はシングルタフトブラシやデンタルフロスで清掃します。
  難しいことは何もありません。
ブラシのつま先や踵を使い、丁寧に時間をかけて清掃するのです。
どんな歯磨剤を使えばいいのかな。
フッ素配合のものは、歯の表面を固くするので誰にでも良いでしょう。
  研磨剤配合のものは、ヤニ等を削り取りますが、歯の表面も削り取りますから、あまり使い過ぎないようにしましょう。
   
  研磨剤に頼らず、ブラシで丹念にプラークを取り除いてほしいと思います。
  お気軽にご相談ください。
新大久保歯科医院